XBox OneのAs Dusk Fallsをクリアしました。1周クリアするのにかかった時間は5時間ほどで、全てソロプレイで2周クリアしての感想になります。
スリリングなクライムアドベンチャー
強盗事件を起こした3兄弟とそれに巻き込まれることになった家族を描いたアドベンチャーです。2つの家族にはどちらも秘密があり、スリリングで危機的な状況になるとよく時系列が変わり、登場人物の過去編を挟み先が気になることが多い作品でした。
ゲーム性はプレイヤーの選んだ選択で物語が変化するタイプのゲームであり、過去に行った行動が現在に影響を起こすこともあり、登場人物の未来やエンディングも複数用意されているため、周回プレイも楽しめると思います。
絵のようなグラフィックとカーソル操作
グラフィックは背景からキャラクターまで、手描きの絵のようで、複数のパターンで描かれたキャラクターの絵が変化していくあまりゲームで見ない表現方法です。
このキャラクターは動かしたりすることはできず、ポインターを操作してオブジェクトを調べたり、選択肢を選ぶ形になります。最初はポインターの操作がやりにくいと思いましたが、十字キーを押すと自動で合わせてくれることに気が付いてからは快適にプレイできました。
グラフィックと操作性が独特なゲームなので、最初は違和感があり、第一印象はあまり良くありませんでした。ゲームを進めていくうちに馴染んできて気にならなくなりましたが、人によっては合わないかもしれません。
気が抜けない選択とQTE
このゲームをプレイしている間はなかなか気が抜けませんでした。ストーリー展開が速いうえ、どれを選ぶか迷う選択とQTEで素早くボタン入力を求められることが多かったからです。
この選択肢はキャラクターの命運やその後にも影響するため、慎重に選びたいところですが、時間制限もあるうえに、状況によっては3、4個の選択肢が出てくることもあり、つい操作ミスして意図しない選択をしてしまうこともあるほどでした。
じっくり考える余裕はなく直感的な判断でプレイしていくゲームで、チャプターの終わりには選択した行動から性格分析を行ってくれるのも面白いところです。
見やすいフローチャート
物語は分岐点が多く、プレイする人によって違う展開が待っています。2周目ではあえて初回プレイと違った行動を取ってみましたが、登場人物の違った一面が見れたり、運命も変化していったため周回プレイでもあまり飽きることなくプレイできました。
これらの分岐はチャプターごとに分かりやすいフローチャートで見ることができ、あの時ああしていればどうなっていたんだろうと振り返ることもできます。選択型のアドベンチャーはこれぐらい細かく分岐していく方が面白いです。
評価
7 / 10
マルチプレイにも対応していますが、ソロプレイだけでも問題なく遊べる作品です。気になった点はクリアまでにかかる時間は短めで、グラフィックも好みが別れそうです。またストーリーも強引な展開が多く、謎を残したまま終わる海外ドラマのようなゲームでした。
とはいえ、あまり無駄なシーンがなく、スピード感があるのでプレイしている間はなかなか楽しめました。グラフィックの方向性が全然違いますが、デトロイト ビカム ヒューマンなんかが好きな人には気にいるかもしれません。