Caligula Overdose レビュー

ゲームレビュー

PS4のカリギュラをクリアしました。途中で戦闘が面倒になり、シンボルエンカウント式のRPGなので敵をスルーするのを多用したのもありますが、クリアにかかった時間は難易度NORMALで15時間ぐらいです。トロフィーコンプリートまでは33時間ほどかかりました。

仮想世界に囚われた学園RPG

仮想世界のメビウスに囚われた主人公たちが、現実の世界への帰還を目指すRPGです。1周あたりにかかるクリア時間は短めですが、周回プレイでデータ引継ぎ、主人公の性別変更、敵側視点でのルートも用意されているのであまりボリューム不足感は感じませんでした。
学園RPGらしく、親密度が用意されおり、親密度を上げるとエピソードが見れたり、報酬が入手できるシステムですが面倒な造りになっており、戦闘もオリジナリティがあるものの、好みが別れそうです。これらの点は続編のカリギュラ2では改善されているので、ノリのいい音楽やキャラクターデザインなどが好みに合うならプレイする価値があるゲームです。

行動が予測できる戦闘イマジナリーチェイン

戦闘は敵と味方の行動結果が予測された空想視によって見えます。空想視どおりにいかないこともありますが、思い切ったシステムだと思いました。行動結果が気に入らなかったらやり直したりできるので、戦闘難易度もあまり難しくはないです。
3回分の行動を選択し、行動のタイミングも調整できるので、戦略性のある面白い戦闘だと第一印象では感じましたが、バトルメンバーが4人になったあたりで、だんだんと面倒になり、オートを多用するようになり、敵もよくスルーようになってしまいました。テンポも悪くなるので上手く攻撃が繋がった爽快感より、面倒さが上回ってしまう印象です。

因果系譜で繋がる人間関係

メインストーリーとは別に生徒の悩みを解決していくクエストがあり、生徒達があらゆる場所に多数います。生徒と生徒の繋がりが因果系譜によって表現されており、親密度を上げていくことで繋がっていくのはいいアイデアだと思いましたが、わざわざ3回話しかけなければならず、クエストをこなすにはいちいちパーティに加入させ、装備アイテムを装着させたり、特定の敵を倒しにいくぐらいでパーティ編成も組み直しになるという面倒さです。
そもそも生徒が500人以上いるので、誰が誰やら分からず、似たようなことを作業的にこなすだけで面白さには繋がっていない気がしました。

評価

5 / 10

音楽を中心とした仮想世界と、人の心に踏みこんでいく話に魅力を感じ、独自の戦闘システムも実装されており、やろうとしていることは面白いと感じる作品でした。しかし、戦闘のテンポが悪いことと、クエストが同じことを繰り返すだけなのが不満点です。続編のカリギュラ2では、この不満点が解消され、いいゲームになっているので、このゲームをクリアまで辿り着き少しでも面白いと思った人は、カリギュラ2もプレイしてみるのがいいんじゃないかと思います。