難易度NORMALでクリアまで19時間ほどです。
20時間ほどのプレイでトロフィーコンプリートもできました。
オーソドックスで遊びやすいダークSRPG
終始シリアスな雰囲気のダークファンタジーで、難易度も高めなので万人受けはしなさそうですが刺さる人には刺さるSRPGです。このゲームはグラフィックがSRPGとしてはそこそこ綺麗なうえに、オーソドックスな造りなのでシステムが理解しやすいところがいいと思いました。
ストーリーは少数の灰鷹旅団がモースという軍団との戦いを描き、SRPGによくある多数の地名や組織が絡む複雑な物語ではなく、登場人物も少なめなせいか頭に入ってきやすいです。ゲームの流れも章立てで、戦闘準備をした後にバトルを行い、短めのストーリームービーが流れるサイクルでテンポもよいです。
ボリューム面は物足りなく特にやりこみ要素もないので、難易度変更するかデータを引き継いで周回するぐらいしかありません。一度クリアしたらもう充分でマルチエンドやルート分岐などは欲しかったところです。
数の暴力に挑む高難易度バトル
戦闘中に使用できるアイテムや属性の概念もなく、弓などの一部の武器を除いて地形を活かした戦法もする必要はないので、いまどき珍しいほどシンプルな戦闘システムです。
こちらは基本的に固定の5人編成ですが、敵の軍団は数が多く、容赦なく増援も送ってくるので序盤から難易度は高めです。回復に回数制限もあり、復活もできないので一人やられただけで厳しくなり、リトライすることもありました。
複数を相手せず、射程外攻撃や丁寧に各個撃破していく基本的なプレイが大事だと思います。救出や護衛するステージや広いマップで長期戦するシチュエーションもあり、一手間違えただけで失敗することもあるのでなかなかスリリングです。
育成やカスタマイズには癖がある
育成要素はレベルが上がると貰えるポイントでスキルの強化をしていくものと、手に入れた素材で武器の強化を行うよくあるものです。一方で、レベルアップのパラメータ上昇がランダムで、武器に耐久度が設定されているのは癖のある部分で、それほど気にするほどではないものの好みが分かれると思います。
ちょっと変わっているのが武器周りの仕様で、強い武器ほど耐久値が低く、修理費用も高めです。一般的なRPGのように上位武器が手に入る度に乗り換えて使っているとお金がみるみる減って金欠気味になります。
レベル上げなどは初期武器で戦ったり使い分けするのもいいかもしれません。性能のよくない武器も使い道があるといえますが、いちいちステージによって装備変更したり、修理するのは若干面倒だったりします。
評価
8 / 10
少数で大多数の敵と戦うコンセプトで序盤は難易度も高いので達成感も感じられます。操作キャラの少なさはあまり気にならず、連携が取れたら楽しいです。
ただ慣れてくると敵の対処法が分かり、攻略法もパターン化してきて少し飽きてきます。このあたりはキャラの少なさやシンプルな戦闘システムによる弱さが出たと思います。
それでも初回プレイはなかなか面白く、音楽やキャラデザインもいいと思いました。もっとパワーアップした続編が見てみたいと思わせる作品で全体的には満足です。