PS4版のドラゴンズドグマです。クリアまで26時間、トロコンまでやると120時間ぐらい遊べました。
PS3で発売された無印のドラゴンズドグマは、同封されていたバイオハザード6の体験版目当てで購入したものの思った以上に面白かった記憶があります。10年ぶりにプレイしてみても、このゲームはやはり面白く、続編が出る前にプレイしておきたい作品です。
今でも色褪せない傑作オープンワールドRPG
オープンワールド型のアクションRPGです。元々はPS3と360の作品だったため、グラフィックは現在では少し見劣りするようになったものの、今からプレイしても古臭さを感じさせない良作だと思いました。
この作品はオープンワールドにしては戦闘がそこそこ面白いうえに、ボーンシステムが斬新で独自の魅力が光ります。
ゲームの流れは広大なフィールドを旅しながらメインクエストとともに大量のサブクエストをプレイすることが中心ですが、ほとんどのクエストに複数の攻略法と結末が用意されていて、周回プレイにも耐えうる作品です。
気になるのは移動が不便なのと、重量の概念があるので、アイテムを管理するのが大変です。アイテム数が膨大であるがために、序盤は特に何に使うか分からず、見かけたものを片っ端から取得していくと重量オーバーになって、移動や戦闘のテンポが悪くなるのは最後まで好きにませんでした。
多彩なジョブで魅せるアクションが素晴らしいバトル
戦闘は操作性も良好で、多数のジョブとスキルがあるので飽きが回りにくかったです。複数のジョブを体験して気に入ったスキルやアビリティなどを組み合わせていくのがシンプルで分かりやすいです。
特に面白いのは大型の敵との戦闘で、弱点の部位を攻撃するなど、一工夫必要でなんとなくボタン連打するだけではありません。戦略性も十分あるので、あまり単調さは感じませんでした。
難易度はNORMALモードでストーリーを追うだけなら、それほど難しくはないと思います。ただオープンワールドらしく、序盤は探索しているとまるで歯が立たない強敵と遭遇してゲームオーバーになることもありました。
このゲームはレベル上限も200と高く、クリア後にはデータを引き継いで周回できるので、難易度が高い敵をいつかは倒せるようにじっくり育成していくのも面白かったです。
共に旅するポーンが頼もしい
主人公である覚者の仲間になるボーンは大きな旅の助けになります。プレイヤー自身がキャラクリエイトするメインポーンと他のプレイヤーの作製したポーンを二人借りることができ、4人でパーティを構成することになります。
オフラインでもポーンは借りられますが、オンライン経由で他のプレイヤーのボーンを使ってみると、キャラクリやファッションにこだわったボーンもいて面白いと思いました。逆に自分のボーンが使われると攻略の知識や報酬を持って帰ってきてくれるメリットがあります。
プレイ中もボーンはよく喋ってくれて、クエストの攻略手順や敵の弱点を教えてくれて頼もしさがあります。レベルが上がっていくポーンを入れ替えていくことになり、パーティがよく変動していくので、個性的なボーンと出会って旅していくのは新鮮な体験になります。
移動が不便で物足りないフィールド
フィールドマップは現在ではそこまで広くはなく、移動手段は徒歩で自由にファストトラベルできるわけではないので不便に感じました。ファストトラベルしたい地点に戻りの礎というアイテムを配置して移動する仕様であり、この戻りの礎が希少品で初回プレイではあまり手に入りません。
このゲームは一度行った遠い場所にも再び行くことが多く、若干面倒になってきます。快適にプレイできるのは2周目以降でした。
もう少し村や街などは数が欲しかったところですが、拠点となる領都や一部のダンジョンは造りこみがなかなか凄く、探索しがいがあります。
高難易度ダンジョン黒呪島
無印のドラゴンズドグマからダークアリズンで追加されたコンテンツの目玉である黒呪島は難易度が高めです。いつでも行けますが、本編クリア後にやるべきダンジョンです。
黒呪島は新しい装備品が手に入りますし、新モンスターも登場するので本編で育て上げたキャラの腕試しにもなるいいコンテンツでしたが、どっちかというと本編の方が面白かったです。
エリア切り替え式のダンジョンでオープンワールドの開放感はなくなり、似たような景色が続くのもつらく、最終的にはやることは強い装備品を求めて周回することになるだけなので好みがわかれると思います。
評価
戦闘が分かりやすく見栄えもいいので、ウィッチャーやスカイリムのような海外産オープンワールドが合わなかった人でも手を出してみる価値はあります。
またデータを引き継いでの周回プレイが楽しく、初回プレイで倒せなかった敵や、高難易度のコンテンツに挑んだりしているととても長く遊べる作品でした。
現代のオープンワールドと比べると足らないところはあるものの、ひと昔前のゲームとは思えないほどの良作だと思います。