クリア時間は26時間で、3周してトロコンしたころにはプレイ時間は74時間ほどでした。
古典的な造りのオープンワールドRPG
剣と魔法、そしてドラゴンとの壮大な戦いを描く王道RPGながら独自なシステムが特徴のドラゴンズドグマの続編です。ナンバリング続編らしくフィールドは拡張され、グラフィックも綺麗になってはいますが、現代のオープンワールドRPGとしては快適性がなく、少し遊びにくいかもしれません。
前作と同じく、大量のクエストをこなしながら、メインのストーリーを追っていく流れは同じですが、所持重量の概念があるのと自由にファストトラベルがができない不便さは残したままでした。
プレイ時間のほとんどを移動に費やしていたせいか、ボリュームもそこまで感じず、寄り道せずにメインストーリーを進めているとすぐにエンディングまで辿り着くことになります。
不満点はあるものの多彩なクエストと色々なキャラと旅できるポーンシステムの面白さは今作にも受け継がれており、それほど悪くない作品でした。
探索意足が湧かないフィールド
フィールドはなかなか広く、何度か通った道でも未発見のダンジョンや宝箱など発見があり、探索の醍醐味を味わうことができました。拠点になる街も作りこまれていてどこに何があるか把握しにくいほどです。ローディングも短く、シームレスに出入りできますが、移動に関してはやはりファストトラベルの仕様が独特で手間がかかります。
今作はファストトラベルに使うアイテムが希少品でゲーム内価格でも高額で気軽に使えません。マップからワンタッチで移動できるようなオープンワールドに慣れているとどうしても不便に感じてしまいます。
探索していると遠方に気になるスポットを見かけたり、洞窟を発見することがよくありましたが、帰るのが大変になるのでほとんど行く気になれませんでした。
新たに拠点となる場所を繋ぐ牛車という移動手段も用意されていますが、使い勝手がそれほどいいとは言えず、快適に探索できるのは周回してお金に余裕が出来てからになると思います。
戦闘について
戦闘はダークアリズンの方が好みでした。硬直時間の長いアクションでスピード感も少し落ちたと思います。特に序盤のエリアは木や草だらけで視認性が悪く、戦いにくかったです。新しいモンスターやジョブも、もう少し数が欲しかったところで、物足りなさは残りました。
街中にもモンスターが侵入してきて住人と共闘したり、謎解きを仕掛けてくる敵など面白い試みは見られます。
しかしダメージを受けると徐々にHP最大値が減少していくロスゲージの実装が余計だと思いました。似たようなことをやったゲームでもほとんど不評で、今ではあまり見かけなくなった仕様です。道中にあるキャンプを使わせるためな気がしますが、探索のテンポも悪くなってあまり好きになれませんでした。
分かりにくいクエスト
クエストの推奨レベルや発生場所が表示されることもなく、突発的に発生する形ですが、数はなかなか多く、プレイヤーによって様々な結末を迎えるのは面白いと思います。周回したときは違ったアプローチを試してみたくなります。
ただクエスト関連はとても不親切に感じました。クエストによっては目的地までのマーカーが表示されず、あまりスムーズに進行できませんでした。場合によってはポーンがガイドしてくれることもありますが、全体的に攻略手順も分かりにくかったです。
ひどいのは突然NPCが大量死するイベントがあることです。初見では回避することも難しく、クエストの進行も不可能になり理不尽に感じました。プレイヤーを驚かす意図で実装されたと思いますが、演出も地味でいまいちでした。アイテムを使ってリカバリーはできますが、これはやめといた方がよかった気がします。
評価
7 / 10
10年以上たった続編の割にはあまり進化を感じさせず、期待ほどではありませんでした。総合的には前作のダークアリズンの方が面白かったです。しかしオープンワールドRPGとしては一定の面白さはあり、周回してしまうぐらいは楽しめました。
問題点の移動にかかるストレスも長くプレイするとアビリティ、アイテムなどで少しずつ緩和されていきます。
今後のアップデートやDLCがあればもっといい作品になりそうな感じはあります。