PS5版をプレイしました。クリア時間は10時間ほどです。
並行世界を巡るアドベンチャー
特別な力に目覚めた者を描いたアドベンチャー。初代ライフイズストレンジの主人公のマックスが再び主人公に起用されているということで、事前に一作目のライフイズストレンジだけでもプレイしておいたほうがいいと思います。一作目をプレイしていないと分からないシーンやテキストが多々あります。
ストーリーは友人サティを救うために並行世界を行き来しながら、事件の真相に迫っていくものです。それほど難しい話ではありませんが、度重なる並行世界の行き来により、どちらの世界の出来事だったか分からなくなることもありました。
ゲーム内で登場人物や状況を確認できる機能が用意されているものの、シリーズの中でも特にストーリーの状況は把握しにくかったです。
いつものライフイズストレンジ
ゲーム内容はいつものライフイズストレンジといった感じで、選択肢によって展開が変わることになります。とはいっても物語の流れは大きく変わらず、人間関係や台詞がちょっと変わるぐらいです。
特に今作はエンディングが複数用意されているわけではないので、周回プレイに魅力を感じにくくなっています。このシリーズは異なるエンディングによる再プレイの楽しみがありましたが、今回は大きな結末の違いがないため、二周目以降は単調に感じる場面が多くなるかもしれません。
収集物を集めたり、トロフィーを獲得するぐらいしかやることはなく、リプレイ性は物足りないのが残念なところです。
マックスの新たな能力
今作の能力は並行世界を行き来できるもので、二つの世界では登場人物も違った運命を辿り、オブジェクトの配置なども少し違います。
例を挙げると通れない道が、別世界では通れたり、鍵が手に入らず開かないものが、別世界では入手しすることができる鍵で開けて解決したりといった感じです。
似たようなことをしているゲームはあり、そこまで斬新な体験は得られませんでした。物語自体があまり緊張感のある展開が少ないので後半には飽きてきてしまいました。一作目の時間を巻き戻す能力のほうが面白かったとしかいいようがなく、このシリーズの特徴である能力を活かしきれなかった印象です。
おすすめできないDLC
追加コンテンツはあまりおすすめしません。物語の合間に短い追加シーンと衣装の変更パターンが少し増えるだけです。メインストーリーをさらに掘り下げるような大きな追加ではありません。
有料コンテンツにしては割高な価格設定で、ちょっとしたおまけといった内容です。購入する価値を感じられるのは、よっぽど猫好きかトロフィーを獲得したい人向けで、満足度は低めでした。
評価
6 / 10
中盤までは次の展開が楽しみなドラマのような作品でした。終盤に失速していき、終わってみれば前作のTRUE COLORSよりはましな凡作だと思いました。
ただグラフィックも綺麗ですし音楽は素晴らしいものがあるので、雰囲気は悪くありません。ライフストレンジらしさは健在なので楽しめるポイントはあります。
シリーズを追ってきてマックスのその後の人生を体験したい人向けです。