XBOX360のRPGでクリアまでには45時間ぐらいです。XBOXOneの互換でプレイしましたが昔360でプレイした頃よりロードが短くなっており、今プレイしてもグラフィックもそれほど悪くなく良作だと思います。
XBOX360の大作RPG
XBOX360初期には多くの日本人向けのRPGが発表されました。ブルードラゴン、インフィニットアンディスカバリー、後にPS3に移植されましたがトラスティベル、テイルズオブヴェスペリア、スターオーシャン4などどれも面白いゲームでしたが一番好きだったのがロストオデッセイです。
発売当初はグラフィックも綺麗で有名な俳優や制作陣が参加しており大作RPG感がありましたが、ややテンポが悪いシンプルなターン制バトルとロード時間の長さと頻度が問題視されていました。それらを差し引いても不死をテーマにしたストーリーと世界観に合った音楽も魅力的で昔のファイナルファンタジー6や7あたりが好きな人は気に入るかもしれません。
ディスク4枚組でロード時間も長かったですが、HDDインストールでロード時間が短縮され、今なら互換性のあるXBOXOneやXBOX Series Xなどでディスク入れ替えもなく更にロード時間も短く快適にプレイすることができます。
懐かしくシンプルなコマンドバトル
戦闘は5人編成のシンプルなターン制コマンドRPGです。パーティメンバーを前列と後列に編成することができ、スキルを装備品から習得して付け加えてカスタマイズできるあたりがファイナルファンタジーに近いです。不死者という設定が戦闘にも生かされており、不死者は強いうえにHPが無くなって戦闘不能になっても復活するのが特徴的で、オープニングの戦闘でやられたと思ったら立ち上がったのが印象に残っています。
攻撃時にタイミングよくボタン操作を行い装備リングの効果を発動させるエイムリングシステムというシャドウハーツのジャッジメントリングに近いような戦闘システムが使われていますが、これはそれほど必要性を感じませんでした。攻撃が単調になるのを防ぐために採用されたような気がしますが、あまりコマンドRPGには忙しくボタン操作することなく、じっくりとプレイする方が好みです。
とはいえスキルや魔法の種類も多彩でパーティメンバーへの組み合わせを考えていくのも面白く、ボス戦などはやりごたえのある難易度で楽しむことができました。BGMがいいこともあって戦闘に関しての全体的な満足度は高かったです。
ワールドマップを駆け巡るノーチラス
最近のRPGでは少なくなった乗り物でワールドマップが移動できます。潜水艇ノーチラスで海中も移動するこができ、メインストーリーと関係ない場所を探索して未知のボスに出会ったり、貴重なアイテムなどを入手するのも楽しいです。
不死者の物語
不死者の記憶がゲーム中にサウンドノベルのように読むことができ、物語の内容が良かったのもありますが、流れる音楽と文字の演出も素晴らしく本で読む小説とは違った体験をすることができ、単なるゲーム中のおまけにはならないほどよく出来ていました。
千年を生きるという特殊な設定をこのような小説形式でゲーム内で読むことはなかなか無く、美しいムービーを見るよりも物語への没入感を深めてくれました。
評価
9 / 10
戦闘とロード時間が長く感じるものの、古いRPGならではの魅力が詰まった良作です。よく言われている俳優が演じたキャラの声の違和感も、ゲームが進むと馴染んできてそれほど気になりませんでした。取りこぼしたアイテムを後で回収することができたり、決定ボタンとキャンセルボタンを変更できるなど細かい配慮もできていて丁寧に作られています。
複雑な操作や理解しにくいシステムがほとんど無く、当時よくあったコマンドRPGが今プレイしてみると新鮮で楽しめました。