復讐の女神編から初めてクリア時間は50時間ほどでした。収集要素やサブクエスト、周回プレイまで含めると100時間以上は遊べる作品です。
ボリューム、快適性が向上した完全版
真・女神転生Ⅴに追加要素を加えた完全版です。新たに復讐の女神編が追加され2つの物語に分岐するようになりました。
この復讐の女神編の出来がよく、すでに無印版をプレイ済みでもやってよかったと思える作品でした。1本の作品で2つの展開の異なる物語が楽しめ、周回プレイしたくなる意欲は高めです。
サブクエストやエンドコンテンツも追加されたことからかなりのボリュームを持つ作品になりました。無印版より完成度が上がっており、ダークなコマンドRPGが好きならやる価値はあります。
無印版を上回る復讐の女神編
ゲーム開始時に創世の女神編と復讐の女神編を選択することになり、特に面倒な条件もなく丁寧に確認メッセージも出るのでルートを間違えることはなくプレイできます。
復讐の女神編は大きめのDLCを本編に組み込んだような形で、ボリューム面でも問題ありません。ほとんど同じ素材なのに、新キャラがいるだけで別の物語をプレイしているような印象を受けます。
一部のフィールド、ダンジョン、ボスなども異なり、この規模のRPGでここまで大きく分岐してくれたら満足です。無印版の創世の女神編より総合的には面白かったです。
エンドコンテンツ充実の高難易度バトル
今作もプレスターンバトルを採用した戦闘は相変わらず面白く、新規の悪魔や人間キャラもゲスト参戦します。ゲストキャラも攻略に十分使える性能で、これまでとは違うパーティを編成して進めていくのも面白いものがありました。
また今作ではレベル上限が150まで引き上げられ、本編より難しい高難易度のコンテンツも増加しております。レベル上限を上げるクエストがそもそも難しく、ほぼクリア後のやりこみ要素です。
単純に弱点を突けばいいバトルにはなっていない歯応えのある戦闘は女神転生らしい難易度です。強い悪魔を手に入れ、育成やスキル厳選する楽しみは増えたといっていいと思います。
フィールドとダンジョンについて
フィールドとダンジョンも復讐の女神編の方がプレイしていて好印象でした。復讐の女神編では面倒なギミックダンジョンである魔王城を回避でき、中盤のフィールドマップも新宿に変更されています。
高低差があり、入り組んだフィールドはRPGの中でも探索は難しいほうですが、フィールドでいつでもセーブできるようになり、だいぶ快適になったほうです。長時間探索しての事故死を減らせるようになったのは大きいです。
今作からの特徴として多数のワープポイントが設置され、中には隠されたワープポイントもあり、マップを確認して丁寧に探索することが求められます。マップを開いても分かりにくく、探索には労力を使いました。
評価
8 / 10
様々な悪魔を仲魔にして戦うプレスターンバトルが安定の面白さでした。
ただ追加要素は多くあるものの、DLCではなくフルプライスの完全版という販売形態なので、無印版をプレイ済みだととコスパはそれほどよくありません。初めて女神転生5に触れる人には長く遊べる良作RPGになっていると思います。