初回プレイは難易度スタンダートでクリア時間は15時間でした。
プラチナトロフィーまで50時間ほどプレイしての感想です。
現代向けにリメイクされた傑作TPS
RE4は様々な機種に発売された名作のバイオハザード4のリメイクです。ストーリーは主人公であるレオンが大統領の娘の救出に向かうのは変わりませんが、リメイクでは変更されたシーンも多数あり、登場人物に対する印象も異なります。単純にグラフィックや操作性が向上しただけの作品ではないので原作をプレイしたことがある人でもやる価値はあると思いました。
原作は肩越し視点のTPSを採用し、敵もゾンビからガナードになりシリーズの転換期になった作品で評価も高いです。後のナンバリングのバイオハザード5と6でも同様のTPSですが、仲間との共闘感が強く、不気味な村に単独で潜入することになるソロ専用の本作を好む人も多いはずです。
ナイフや体術を駆使するTPS
発売当時の原作は左スティックでエイムし、構えながら移動できない独特な操作性が斬新で面白かったものの、リメイクでは現代風の操作スタイルで遊びやすくなりました。TPSとしてはジャンプや軽快なローリング回避といったアクションはなく、ちょっと重ための操作性です。
銃だけでなく敵に接近してナイフや体術を使うこともあり、操作には慣れが必要でした。特にナイフの扱いは重要で攻撃だけでなく、敵の攻撃を防ぐパリィや気づかれないようにステルスキルをしたり使いどころが多いです。
難易度も原作よりも難しい印象で、弾薬や回復アイテムにあまり余裕はなく、最後まで程よい緊張感があります。なるべくアイテムを回収しながらじっくり進めていくのがちょうどいいゲームバランスでした。
武器の購入、改造
RE4にはお金の概念があり、道中にいる武器商人から武器の購入や強化を行なうことができます。商人のすぐ近くでは報酬の貰えるサブクエストや射的場まで用意されています。
世界観的には武器商人がいるのは違和感がありますが、ゲーム的には面白いもので、見かけた敵はお金目的でなるべく倒したくなり、高額で売却できる宝目当てに探索も丁寧にやりたくなってくるものでした。
武器の種類はそれなりに多く、癖のあるものから使いやすいものまで、性能のバランスは悪くなく好みで使っても問題ないと思いました。使わなくなった武器も預けることができ、売却しても買い戻せるのでとても便利です。アイテムを収納するアタッシュケースの圧迫にあまり悩まされることがなく、アイテム周りのUIは使いやすいです。
優れたマップデザイン
マップは基本的にはパズル要素のある謎解きと戦闘を繰り返しですが、最後まで単調に感じることはありませんでした。ステージの構造や敵の配置も絶妙で、乗り物の操作、護衛や共闘もあり、ステージごとにやることも豊富です。
攻略法もワンパターンになることはなく、進行ルートやプレイスタイルによって変わってきます。狙撃やステルスで敵を減らして慎重に進んでいくこともできれば、設置されている爆発物などを使って複数の敵を巻き込む派手な戦闘を行うのも面白いです。
周回プレイではパズルのようなギミックは解くのが面倒になることもありますが、ショートカットできるポイントがいくつかあり、短時間でクリアすることも可能です。通常のプレイでは気が付かないような細かいところまで丁寧に造られているのに感心しました。
DLC マーセナリーズ
無料DLCで追加されたマーセナリーズはステージとキャラを選択し、制限時間内に次々に出現する敵を倒しながら高スコアを目指すモードです。今回のマーセナリーズはゲージが溜まると発動できるバレットラッシュで、スコアも稼ぎやすく爽快感もありました。
このモードは本編では使用できないキャラを操作できるのが魅力で、キャラごとに装備も違い多様な楽しみ方ができます。やりこむほど上手くコンボを繋げれるようになり高スコアを目指せますが、気軽に敵を倒しているだけでも楽しめると思います。
現時点ではステージもキャラも少なく、今後に期待できるモードです。
評価
8 / 10
原作を完全に再現しているわけではなく、印象に残っていたステージが削除されていたり、キャラの台詞や演出も原作の方が好みだと思うこともありました。それでもバイオハザード4としての面白さはリメイクでも失われておらず良作です。
ボリュームも本編だけで満足行く水準にありましたが、原作にあったエイダ編が収録されていなかったのが残念でした。今後のDLCなどの展開でもっといい作品になりそうな予感がします。