REYNATIS/レナティス レビュー

ゲームレビュー

クリア時間は16時間ほどでした。途中から敵をスルーしたり、いくつかのサブクエストには手をつけなかったのでじっくりプレイすれば20時間以上のボリュームはあると思います。

現代に生きる魔法使いを描いたアクションRPG

レナティスは魔法を使ったアクションRPGでありながら、舞台は渋谷であるという現代とファンタジーのな世界観が融合しているのが特徴です。やろうとしたことは悪くなかったものの、全体的にクオリティ不足を感じる作品でした。
一番気になるのはグラフィック面で、特にキャラのグラフィックは悪く、動きにも違和感を感じます。2024年にリリースされるゲームとは思えない印象です。
良い点はチャプター制で序盤は主人公が切り替わり色んなキャラを操作する機会があるのと、長いムービーやイベントシーンがないのでストーリーのテンポは良くロード時間も気になりません。

舞台となる渋谷

メインのフィールドになる渋谷はエリア切り替え式で広さと再現性は悪くありませんが、コンテンツ不足です。ほとんど単調なサブクエストぐらいしかやることはなく、アイテムや魔法を見かけたら手に入れるぐらいしかやることはありません。
特徴的なのが戦闘を行うとトレンドに乗って強敵に追われることになり、クエストも進行不可になります。解除するのもわざわざエリア移動する必要があるなど手間がかかり、ストレスになります。ステルスやクライム系のゲームによくあるもので、RPGには相性が悪く、余計な要素としか思えませんでした。
また渋谷以外のフィールドも用意されていますが、こちらもいまいちでした。特に何度も訪れることになる森のフィールドは似たような景色が続く単調なもので、ミニマップも見れず方向感覚を失いそうになるのもつらいところです。

爽快感に欠ける魔法バトル

戦闘は3人のキャラを編成して切り替える形です。装備品などは変更できませんが、操作キャラと魔法の種類はかなり用意されていました。覚えることもなかなか多く、キャラの特性を掴むことも含めて、慣れるまでは難しいタイプだと思います。
武器と魔法をなんとなく連打するだけでなく、回避アクションが重要で、MP回復や特定の敵を倒す手段にもなっており、できるようにならないと厳しいです。派手に攻撃しているとMPが枯渇し、通常攻撃も行えません。こうなってくるとMP吸収するために敵の攻撃待ちになるため、爽快感はそれほどないのが残念な点です。
難易度などは変更はできず、メインストーリーの攻略はアイテムを駆使すればなんとかなるものです。ただ回避のタイミングがシビアで操作ミスも起きやすいボス戦はやや厳しめで、スタイリッシュに見栄えよくプレイするのは難しい印象でした。

評価

 5 / 10

オリジナリティはあるアクションRPGだと思います。しかしプレイしてみると、わりと似たような作品はあり、あまり目新しさはありませんでした。
10年ぐらい前に発売していれば悪くなかった気がしますが、現在のゲームの基準ではやや物足りなさを感じます。