風来のシレン6 とぐろ島探検録 レビュー

ゲームレビュー

メインストーリーのクリアまでは数時間ですが、クリア後も400時間以上遊びました。

本当に1000回以上遊べるゲームだった

ランダム生成のダンジョンに潜っていく風来のシレンシリーズの最新作。シンプルなターン制RPGというゲーム性ながら、中毒性が凄く1000回以上遊べる作品でした。過去作ではそこまで遊び続けられなかったことを考えると、本作はシリーズの中でも満足のいく出来でした。
グラフィックが向上しているだけでなく、プレイ中にはあると便利な機能がたくさん実装されており、過去作より圧倒的にプレイしやすくなっていることに気づかされます。こうなってくると過去作には戻りにくく、シレンシリーズをプレイしてみたい人は今作一本あればいいと思います。
また発売後もアップデートや追加コンテンツの配信が行われているため、ボリュームも凄いものがあります。飽きるまで終わりが見えず延々とプレイできる作品です。

多彩なダンジョンとリプレイ性の高さ

ダンジョンは、長丁場になるものや高難易度、特殊なルールが設定されているものまで豊富な種類が用意されています。潜り込むたびに異なる結末を迎えるので飽きにくかったです。
メインストーリーはルート分岐やボス戦もあり、造りが凝っていますが、クリア後の豊富なダンジョンの方が楽しめました。クリア後には、さまざまなダンジョンがアンロックされ、自由度も高まります。この多彩なダンジョンが、シレン6を長く遊び続けられる理由の一つだと思います。
何度もやっていると理不尽としか思えない事故死や、長時間プレイしての失敗も体験することもよくあります。それでも大きなストレスにならず、また挑戦したくなるのはリトライが早く、対処法も見えて次はもっと進めるかもと思えるからです。

オーソドックスさが心地いい戦闘

昔から変わらないシンプルなターン制の戦闘ですが、面白いのは限られたアイテムでやりくりする点にあります。装備やアイテムの種類がなかなか多く、どれも使いどころによっては有用なため、取捨選択を考えるのが面白いです。
プレイ中に楽しいのは手に入れた装備品を強化や合成を繰り返して、自分だけのオリジナルの武器を作り上げることができ、道中で武器を手に入れる喜びは大きいです。武器に付与される特殊な効果を持つ印をつけるほど攻略が安定し、長く使える武器になると愛着も湧いてきます。

DLCについて

有料の追加コンテンツは値段相応の内容はあり、購入する価値してよかったと思えるものでした。オーソドックスな形式と特殊なルールのダンジョンの両方が追加されているのも嬉しいところですが、どれも難しめでクリア後にやる上級者向けのコンテンツな印象です。
前編のDLCで一番楽しめたのはフロア移動するたびにアイテムが全て入れ替わるダンジョンです。後のフロアのことを考えて、出し惜しみすることなくアイテムを豪快に使えるところが気にいりました。武器と盾も与えられず、戦闘が厳しいフロアに入ることもあり、なかなかスリリングです。

評価

 9 / 10

中毒性が凄い良作でした。switchのゲームの中で最もプレイ時間が長い作品になったほどです。
深い階層でピンチになるとアイテムを失う緊張感と何度もリトライしてクリアできたときの達成感はソウルライクのゲームに近いものがあります。はまると延々と遊べるので、コストパフォーマンスにも優れた作品です。