ワンダーランズ~タイニー・ティナの魔法の世界 レビュー

ゲームレビュー

PS4版のワンダーランズをクリアしました。サイドクエストやオーバーワールドの散歩しながら少しずつ進めクリアには20時間以上かかりました。

ハクスラシューティングRPG

独特なグラフィックとハクスラRPGが特徴的なFPSであるボーダーランズシリーズのスピンオフ作品です。世界観がファンタジー寄りになっていますが違和感は無く、プレイしてみるとノリの良いストーリーと、銃で暴れまわりながらハクスラしていくゲーム性も変わらず、いつものボーダーランズシリーズ同様楽しめました。
ゲームの流れは好きなキャラを作成し、クラスや見た目のカスタマイズを行い新要素のオーバーワールドを歩きながらメインクエストや寄り道でもあるサブクエスト、収集、ダンジョン攻略など自由に行動しながら進行できます。どれも丁寧なチュートリアルがあるのでボーダーランズシリーズをやったことない人でも問題なさそうです。
プレイしたのはPS4版ですがグラフィックやロード時間などは特に気になるほどではありませんでしたが、今作から決定ボタンが☓と〇が逆になっていました。

魔法と銃が爽快感を生み出す戦闘

今作は乗り物とグレネードが無くなりましたが、魔法が新しく使えるようになっています。この魔法は多種多様で効果や使い方に慣れが必要でしたが、RPGの様なMP制や個数ではなくクールダウン方式なので気軽に使うことができ派手で爽快感もあり、従来のグレネードを使った戦闘より面白いと思えるほどでした。
ハクスラ要素も楽しく、道中倒した敵からたくさんレベルの付いた銃などの装備がドロップし、基本的にキャラのレベルが上がるごとに、新しくドロップしたレベルの高い武器に変更しつつプレイしていく為、同じ武器を長く使うことはほとんど無く敵を倒すだけのゲーム性ながら飽きにくいです。
またレベルが上がるごとにキャラ固有のスキルも習得してやれることが増えていき、レベルも短時間で上がりやすいため、プレイスタイルに変化が生じやすいのも好印象です。
ゲームバランスは爽快感重視で難易度はそこまで高くなく、複雑なボタン操作や正確なエイムも必要なく、ストーリーをクリアするだけならこだわって装備を厳選せずともなんとなく拾ったレベルやレアリティの高い物でも使用していけば、攻略に行き詰まったりすることはありませんでした。

オーバーワールド

新要素のオーバーワールドは昔のRPGのようなフィールドを移動することができます。オーバーワールドでは宝箱や収集物が設置されていて、出会ったNPCからサイドクエストを受注したり小規模なダンジョンなどもあるので、探索する楽しみがあります。
RPGっぽく移動中に敵と出現して戦闘に突入することもあり、これは他にやりたいことが増えてくるゲーム中盤あたりから煩わしくなってきましたが、シンボルエンカウント式なので接触しないように逃げたり、近接攻撃すると回避できるのでストレスを感じるほどではありませんでした。
また各地に神殿があり、神殿の欠片を集めると神殿から様々なバフ効果が得られます。こういった収集要素があまり好きではありませんでしたが、マップ自体分かりやすく個性的な面白いデザインをしており、ショートカットを造ることもできて移動が快適になるので探索も苦になることはなかったです。

クリア後のエンドコンテンツ

ストーリークリア後はボーダーランズにあった周回プレイはありませんでしたが、クリア後もまだまだ遊ぶことができます。膨大な収集物を集めたりサイドクエストなどをこなしてレベル上限に到達した後も、伝説ランクが解放されステータスの底上げができ、スキルポイントのリセットも可能になるのでサブクラスを付け替えたりして、好みのビルドを作るのもいいかもしれません。
高難易度のコンテンツであるカオス・チャンバーはランダムダンジョン制で難易度も上がり、報酬も良いのでハクスラ感が強くなりました。難易度のレベルを上げていくことが可能で、強い装備を目指したり、隠しボスといった要素もあるので繰り返し楽しむことができました。
メインストーリーのボリュームは短めに感じましたが、サイドクエストやクリア後のカオス・チャンバーを含めるとゲーム自体のボリュームはかなりのものであり、DLCも予定されているので長く遊べる作品だと思います。

評価

8 / 10

ボーダーランズシリーズがアップデートやDLCで長く遊べて好きなゲームでしたがマンネリ気味になり、今作の購入を迷いましたが期待以上の面白さでプレイして良かったです。銃と魔法を使った戦闘が相性良く、装備集めを始めたクリア後の方が楽しいと思えるゲームでした。